meg merryの本棚から(12)
読書の秋には、想いのこもったラブレターをとっておきの本に添えて贈りましょう!
気になる本があったら、ぜひぜひ贈りものに、または2人でシェアして楽しんでいただきたいです♡
そんな、ラブレター専門店「meg merry」からのご提案をブログ連載しています。
今日の本はオランダ文学「ハリネズミの願い」です。日本語訳で読みました。
森の中にひとりぼっちで暮らすハリネズミ。
森に暮らす動物たちに、自分の家へ遊びに来てほしいと思い、手紙を書こうとしますが
いろんないろんなネガティブな妄想にとらわれます。
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誰かを家に招きたいし、友達がほしいけれど
ああでもないこうでもないと繰り返す妄想で、物語の大半が占められます。
「えっ そんなに悩む? なんで? 」
とにかくはじめは、ハリネズミの圧倒的妄想力にとまどってしまいます。
だけど次第に「そんなことないよ、きっと大丈夫だよ」、と
やさしく声をかけてあげたい気持ちが不思議と芽生えます。
とにかくハリネズミに優しくしてあげたい。
本を読み進めている途中は、仕事中や家事の最中に、ハリネズミの顔が浮かんでしまいました。
表紙のイラストのように、きっと今も、ひとりぼっちで心細そうに
きっとこちらを見つめているのではないだろうか……
(妄想の中で)家をめちゃくちゃにされたハリネズミ、
(妄想の中で)体のハリを抜かれてしまったハリネズミ…
今頃もっとひどい目にあって(いる妄想)はしていないだろうか?
思わず心配になってしまうのでした。
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児童書らしい文体で紡がれる物語。
わたしは普段、児童書を読むことがないです。
優しく、こどもに語りかけるような文体がとても新鮮。
だからこのような「優しくしたい」気持ちを呼び起こしたのでしょうか。
むずかしくない表現で綴られる物語は、
ゆっくりゆっくり、大切に読書時間を過ごしたい日にぴったりです。
読書の秋にもよいですが、もっと寒くなった冬に、
あったかいものを飲みながら、お気に入りのブランケットにくるまって…
、というシチュエーションもおすすめです。
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ハリネズミがこんなに、やや乱暴なくらいにネガティブな考えに囚われるのは
きっと本当は誰よりやさしい心を持っているから。
やさしい人、かしこい人は、いろんな想像ができます。
自分がなにをされたら嫌か知っている人は、
どうしたら相手がうれしくなってくれるか、考えることができます。
ハリネズミのやさしさを思うと同時に、
自分の心の奥の「やさしくしたい気持ち」と向き合ってみてはいかがでしょうか。
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素直な気持ちは、お手紙に添えて贈りましょう!
「ハリネズミの願い」のようなやさしい物語に添えるのは「活版印刷のホワイトレター」。
厚みがあり丈夫だけど、ふんわり繊細な印象も同居した不思議な白い紙に、
白いインクで活版印刷を施しています。
ぜひぜひ、素直な想いを書き込んで、大切な方へ贈ってください♡
こちらのアイテムは、10月3日(火)から公開の「minne 秋の新作デイズ」で掲載されます!
そちらもご覧いただけるとうれしいです♡
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